大塚商会は1月26日、ルータの運用監視サービス「FMS」の新サービス「FMS/YAMAHA IPv6 VPNサービス」を2月1日より開始すると発表した。本サービスを使用することにより、IPv6を利用してインターネットVPNの構築・運用管理を行い、VPN通信の最適化と通信経路のバックアップ的な運用が可能となる。
「FMS/YAMAHA IPv6 VPNサービス」では、以下のサービスを提供する。
・IPv6VPNルータの24時間自動監視および障害時の企業担当者への通報
・IPv6VPNルータ障害時の代替機交換
・IPv6のアドレスが変更になった場合、リモートでVPN接続先の変更
・IPv6VPNルータのレンタル
・利用環境に合わせ、導入時の初期設定および現地での設置作業
同サービスでは、インターネットVPNの構築にIPv6 IPoE方式を利用する。これによりインターネット網を経由せず、フレッツ網(NGN)内でダイレクトに通信することができ、インターネット網を経由するIPv4に比べ効率的な通信による通信速度の高速化を図ることができる。
一方で、IPv6 IPoE方式は、VPN機器に割り当てられたIPv6アドレスが運用中に変更になる事があり、その場合、VPN機器の設定変更が必要となる。そこでアドレス変更が発生したときには、同社監視センターで検知しリモートで機器の設定変更を行う。また変更設定が終了するまでは、冗長機能により通信を継続する仕組みも準備した。
同サービスにより、24時間365日の稼働監視に加え、必要に応じて遠隔操作で設定変更などを行い、かつルータ機器の手配、細かい設定や動作状況の確認などをすべてアウトソーシングできることから、専任の管理者がいない企業でも安心して利用できるようになる。
価格は、FMS/YAMAHA RTX1200が月額14,000円(税別)、FMS/YAMAHA RTX810が6,800円(税別)。どちらも別途初期費用が必要。