三菱電機は1月26日、パッケージエアコンや産業用のモータをインバータ駆動するパワー半導体モジュール「1200V 大型DIPIPM Ver.4シリーズ」の新製品として、耐圧1200Vでの定格電流50Aを実現したトランスファーモールドタイプ「PS22A79」を発表した。

同製品では、微細加工でセル間隔を縮小したことによるキャリア蓄積効果の向上と、薄厚ウェハプロセスの適用による損失低減を実現した「第6世代LPT-CSTBT(Light-Punch Through Carrier Stored Trench-Gate Bipolar Transistor)」をパワー素子に採用。これにより、損失を従来比15%低減すると共に従来品と同サイズで1200V耐圧のDIPIPMとして業界最大クラスとなる定格電流50Aを実現した。

また、モジュール内部温度情報を外部出力する機能の搭載により、外付けの温度センサが不要となっている。さらに従来品に比べて温度検知の出力精度を向上したことで放熱設計を軽減できる。

なお、同製品のサンプル価格は8000円(税別)で、1月31日から量産を開始する予定。

三菱電機の1200V大型DIPIPM Ver.4「PS22A79」の製品写真