米Microchip Technologyは、HID-classに対応した「USB to SPI protocol converter」として「MCP2210」を発表した。
同製品はSPIベースのシステムを簡単にHID-classのUSB Deviceに仕立て上げることが可能となる製品で、9pinのGPIOを用意しており、PCの汎用入出力ピンとして利用することが可能。これにより、アプリケーションの幅を広げると共に、設計を簡単化できるとしている。
eTForecastsによれば、現在世界におけるPCの総出荷台数は年間3億台に上っており、向こう4年でこれが5億台に上るという。ところがPC向けのUSB Deviceは限られており、依然としてSPIベースのDeviceが数多く存在するとも考えられ、同製品を用いることで、そうしたデバイスを簡単にUSB接続に変換することが可能になると同社では説明している。
MCP2200はWindows、Linux、Mac OSの各OSに対応し、接続後は100% Plug-and-playで利用可能である。これにより、SPIベースでデータ収集・転送・分析を行っている機器を簡単にUSB対応とできるほか、その他のUSBの機能も利用できるようになるという。
なお同製品は20pinのSSOPパッケージが1個1.40ドル、20pinの5mm×5mm QFNパッケージが1個1.52ドル(どちらも5000個発注時の価格)で、すでにサンプル出荷/量産ともに開始している。またMCP2200 Evaliation Kitも22.99ドルで提供されるほか、MCP2200向けのドライバやDLL、PC Configuration toolなどのソフトウェアも、同社のWebサイトよりすべて無償で提供される。