米国SAS Institute(以下、SAS)はこのほど、米Fortune誌が毎年発表する「最も働きがいのある会社ベスト100(100 Best Companies to Work For)」の2012年版において、第3位に選出されたと発表した。
同ランキングの選出にあたり、Fortuneは、45カ国以上で展開するグローバルな調査・コンサルティング機関である米国Great Place to Workと(以下、GPTW)提携しアンケートを実施した。同調査は、設立5年以上で、米国内の社員数1,000人以上の企業を対象とし、今回は280社の24万6,000人以上の社員が回答した。
得点の3分の2が、無作為に抽出された各社の従業員に送付されるGPTW「信頼指数(Trust Index)」アンケートの結果によるもの。アンケートでは、経営陣の信頼性、仕事に対する満足度、仲間意識などに関する質問が行われる。
得点の残りの3分の1は、各社の給与や福利厚生制度に関する詳細な質問と、採用方法や社内のコミュニケーション、トレーニング、評価プログラム、多様性に関する自由形式の質問で構成される「職場文化の審査(Culture Audit)」への企業の回答によるもの。
1998年の調査開始以来、SASは毎年ランクインしており、トップ10入りしたのは今回で9回目。同社では、「イノベーションこそが、ビジネス・アナリティクスのリーダー企業である同社の成功へのカギであり、そのためには社員の幸福と健康が欠かせない」と考えている。
例えば、同社は医療センター、フィットネスセンター、補助金付きのチャイルドケアセンターなどの施設と、健康奨励プログラムなどを多数提供し、社員がストレスを軽減できるよう支援を行っている。その結果、年間離職率が平均22%というソフトウェア業界において、3.3%という業界トップクラスの低離職率を実現。
同日行われた業績発表では、同社の2011年売上高が前年比12%増の27億2,500万米ドルを記録したことが明らかになり、結果、創業以来36年連続の増収増益が達成された。
米フォーチュン誌「最も働きがいのある会社ベスト100」のトップ10
順位 | 企業名 | 成長率 | 正社員数※1 |
---|---|---|---|
1 | グーグル(Google) | 33% | 18,500 |
2 | ボストンコンサルティング(Boston Consulting Group) | 10% | 1,958 |
3 | SAS Institute | 8% | 6,046 |
4 | Wegmans Food Markets | 5% | 41,717 |
5 | Edward Jones | 1% | 36,937 |
6 | NetApp | 30% | 6,887 |
7 | Camden Property Trust | -2% | 1,678 |
8 | Recreational Equipment (REI) | 12% | 10,466 |
9 | CHG Healthcare Services | 17% | 1,312 |
10 | Quicken Loans | 20% | 3,808 |
※アメリカにおける正社員数
全ランキングと関連記事は、フォーチュン誌2月6日号に掲載されるほか、同誌のWebサイトではすでに公開されている。