米Googleは1月23日(米国時間)、ソーシャルサービス「Google+」の名前に関するポリシーをアップデートし、ユーザーがニックネームやペンネームなどを使用できるようにした。

GoogleはGoogle+を利用するユーザーに対して、実際の生活で本人と認められる一般名での登録を求めている。人と人のつながりを用いたサービスを機能させ、またなりすましなどによるトラブルを避けるためである。しかしながら、多くの人にとって一般名は本名であり、ネット上でプライバシーを保護したいという人や、ブランディングに使いたいという人などから改善が求められていた。

GoogleのBradley Horowitz氏によると、これまでにユーザーがGoogleのポリシーに沿わない名前を登録したケースは、大きく3つに分けられる。最も多かったのは「ニックネームの追加」で約60%、残りは「ビジネス名の使用(Google+ Pagesに気づかずに、ビジネス向けにアカウントを作成)」と「ペンネームや一般的な名前とは形式が異なる言葉などの使用」が20%ずつだった。こうしたケースは全体のわずか0.1%だったが、本名(一般名)ではGoogle+を活用できないケースもあり、そこでGoogleは、広く認められている場合に限り、旧姓、ニックネームや本名以外で確立した呼び名などの使用を許容する内容に名前ポリシーを改めた。

ポリシー変更に伴い、一般名以外の名前をサポートする機能が数週間中にGoogle+に追加される。例えば、ニックネームを追加する場合は、Google+のプロフィールで名前をクリックし、「その他のオプション」から[ニックネーム]セクションに入力する。Google+で変更した名前は、Googleプロフィールを用いるすべてのサービス(Googleリーダー、Picasaなど)に反映される。

Googleは引き続き、ビジネス名やブランド名などGoogle+ Pagesを使うべき名称や、実際の生活で確立されていない名前、他人の名前などをGoogle+で使用することは認めない。ガイドラインに違反する名前は警告の対象になり、Google+プロフィールの停止を受ける可能性がある。承認されない名前がGoogle+のポリシーに当てはまる場合は、Googleに審査を求められる。名前がアイデンティティとして確立されているオフライン(雑誌や新聞の記事など)またはオンライン(Webサイトなど)での証明、運転免許証のような公的身分証明書などのサポート情報が必要になるが、審査自体は請求から数日で完了するという。