日産自動車の欧州統括会社はこのほど、東京大学とアドバンスト・ソフトマテリアルズと共同開発した自動車用塗装技術を使ったiPhoneケース「Nissan Scratch Shield iPhone Case」を発表した。

同ケースに利用されているScratch Shield塗装は、日産が2005年に東京大学とアドバンスト・ソフトマテリアルズ(ASW)と共同で開発した塗装技術。すでに、日産の「ムラーノ」「フェアレディZ」、「Infiniti」モデルに使われているという。携帯電話では、NTTドコモのNEC製機種にも採用されている。ASWは「環動高分子材料(スライドリングマテリアル)をコーティング材料に応用することで、優れた傷復元性を示す」と説明している。

日産は、同ケースのメリットとして、「小さな傷であれば自己修復できること」「通常の塗装と比べるとキズがつきにくく握りやすいこと」「自動車業界でよく利用されるABS樹脂を利用しており頑丈なこと」の3点を挙げている。

現在、同ケースは一部のジャーナリストと顧客にプロトタイプを配布してテスト中であり、需要を見ながら2012年後半に一般販売を検討したいという。

自動車用の塗装技術を利用した日産のiPhoneケース「Nissan Scratch Shield iPhone Case」