ジャストシステムは、ファイルサーバの状態を可視化し、重要度や利用状況などに応じて情報を整理できる「GDMS(Green Document Management System)」に、ファイルサーバの階層化に対応し、運用コスト削減を実現する機能を新たに搭載した「GDMS 2.1」を、3月1日より発売すると発表した。

同製品は、ファイルサーバに保存されている、何カ月もアクセスされていないファイルや内容が重複しているファイル、ファイル名が類似しているバージョン違いのファイルなどを可視化し、不要なファイルを削除、または任意の領域へ移動するなどの整理が行えるファイルサーバ肥大化対策システム。

ファイルの整理を定期的に自動実行することで、効率的なファイルサーバの運用と情報の品質向上が可能になる。また、ファイルのアクセス権設定をチェックし、機密情報や重要文書の適正な管理を支援する。

「ファイルサーバーの階層化」を適用した運用状況

ファイルサーバの階層化とは、運用コストの異なるファイルサーバ間で情報の利用頻度に応じて保存先の使い分けを行うことで、今回、同製品だけでより簡単にファイルサーバの階層化が自動実行できるよう機能強化を行っている。

GDMS 2.1では、設定した条件に基づいて利用頻度が低いと判断したファイルを、メインの共有領域から運用コストのより低い2次保管領域に定期的に「退避」し、さらに一定期間利用されなかった場合に自動で「廃棄」する。なお、退避したファイルが更新された場合は、バックアップ頻度の高い共有領域に自動的に「復元」する設定も可能。

また、ディスクストレージの最適化が適切に行えているかをより分かりやすく確認できるように、管理画面を一新した。共有領域や2次保管領域の使用量に加えて、「退避」「復元」「削減」したファイル量などの運用状況をひと目で把握することができるようになる。

共有領域とアーカイブ領域が一覧表示できる管理画面

価格は、GDMS 2.1(10TBまで)が280万円、GDMS 2.1(3TBまで)が180万円、GDMS 2.1(1TBまで)が130万円(すべて税別)。