ソフォスは、PC やサーバ等の企業のエンドポイント環境を包括的に保護するソリューションであるEndpoint Protectionの最新版「Sophos Endpoint Protection 10」を発表した。1月23日より提供される。新製品では、新たにWebプロテクシション、パッチアセスメント、HDD暗号化管理の機能を追加している。また、今回のバージョンから製品体系の変更も行っている。
Webプロテクシションは、不適切なサイトへのアクセスを防御する、いわゆるWebフィルタリング機能。
パッチアセスメントは、ユーザーが脆弱性に対するパッチを適用しているか、自動アップデートを止めていないか、MicrosoftのWSUS/SCCMは正しく動作しているかなどを、端末にインストールするエージェントを使って調査する機能。Microsoft、Adobe、Apple、Citrix、Skypeなどの主要ソフトのパッチに対応する。
HDD暗号化管理の機能は、HDD暗号化された端末の状況を管理コンソールから確認する機能だ。
また、今回、製品のライセンス体系の変更も行い、従来の「Endpoint Security And Data Protection」と「Endpoint Security And Control」の2ラインナップ体系から、「Endpoint Protection Enterprise」、「Endpoint Protection Advanced」、「Endpoint Protection Basic」の3つのラインナップに変更された。
それぞれの搭載機能は以下の図のとおり。
100ユーザーの場合の、1ユーザーあたりの年間ライセンス価格は、Enterpriseが9,340円、Advancedが5,200円、Basicが2,600円となっている(いずれも税別)。
同社では、セキュリティ機能を個別に提供するのではなく、「Complete Security」をコンセプトに統合製品として提供している。これについて、ソフォス 執行役員 営業・マーケティング本部長 牛込秀樹氏は、「これまで多くの企業買収を行っきたが、それらの製品は名前を変えて単独製品とし販売するのではなく、機能を既存の製品に統合して提供している。企業、組織では、エンドユーザーの利用形態の多様化、データ利用形態の多様化、規制の厳格化が進んでいるが、統合製品によって変化・増加し続ける脅威に対し、ギャップのないソリューションを提供できている」と語った。
昨年7月に買収した独Astaro社については、今年中にエンジンを統合する予定で、今後は、ゲートウェイでのチェックとエンドポントでのチェックを最適化し、スループットを上げていく予定だという。