大日本印刷は18日、電子雑誌・電子カタログなどの制作・配信用ソフトウェア「Adobe Digital Publishing Suite」(以下、ADPS)について、アドビ システムズと利用包括契約を締結したと発表した。

ADPSは、電子雑誌・電子カタログなどのコンテンツ制作や、スマートフォンなどで利用するアプリへの展開から配信・効果測定までを可能にするアドビ システムズのソフトウェア。InDesignで制作したDTPデータから直接電子雑誌・電子カタログを制作できるため、紙と電子の同時進行が可能である一方、ADPSで制作した電子雑誌・電子カタログを配信するためには、出版社などがアドビ システムズと個別に契約する必要があった。

今回の契約では、こういった出版社の個別契約の負荷を軽減する狙いがあるとともに、ADPSにより電子出版のリッチコンテンツ化をさらに推進したい考え。同社では2014年までに、本サービスで10億円の売上を目指すという。