米Texas Instruments(TI)は、液晶ディスプレイ(LCD)コントローラを集積した低価格マイコン「AFE4110」を発表した。同製品は、16ビットマイコン「MSP430」コアをベースにLCDドライバを集積し、高性能・多機能を低価格で実現するものとなっている。

同製品は、1.5Vの低電圧動作が可能で1本の1.5V電池で動作できる。アクティブ時消費電流が50μA/MHz、スリープ・モード時消費電流が0.3μA未満となっている。

また、16KBのROM、512バイトのRAMの他、チャージポンプ付き4×12セグメントのLCDドライバ、高精度発振回路を内蔵している。内蔵の0.3%高精度発振回路は、大多数のアプリケーションにおいて、外付け水晶を不要にすることが可能だ。

これらの機能の搭載により、高精度および低価格を実現できるため、デジタル温度計、歩数計、サーモスタット、その他アルカリ電池1本で動作するポータブル機器に適していると同社では説明している。

なお、同製品は、2.7mm×1.1mmのダイ(チップ)ですでに出荷を開始しおり、1,000個受注時の単価(参考価格)は0.8ドルとなっている。また、同製品を搭載したデジタル温度計のデモ・モジュールを75ドル(参考価格)で供給している。