米Texas Instruments(TI)は、コンシューマ向け医療用機器、スポーツ、セキュリティ、エンターテインメントおよびホームオートメーション向けのBluetooth Smartセンサ・アプリケーションへの使用を目的としたBluetooth low energy SoC「CC2541」を発表した。同製品は、高い堅牢性のRF性能を保ちながら、前世代品SoC「CC2540」と比較して、出力電力1mWの送信時に消費電力を33%低減することが可能となっている。

同製品は、コントローラ、ホストおよびアプリケーションを1個の6mm角のデバイスに集積したSoCで、Bluetooth version 4.0の他、250Kbps、500Kbps、1Mbpsおよび2Mbpsの独自モードをサポートしている。また、アナログとデジタルの両方のペリフェラルをサポートしていることから、各種のアプリケーションを直接書き込み可能となっている。

また、ファームウェアはフィールドで更新可能で、固定データはオンチップに保持できるほか、CC2540およびZigBee RF4CEソリューション「CC253x」との間でピン互換性を有している。

送信出力1mW(0dBm)時に18.5mAの消費電流となっており、1個のコイン・セル電池で1年を超える動作時間を有する低消費電力センサデバイスを実現することが可能だと同社では説明している。

なお、同製品はすでに先行顧客向けのサンプル出荷中で、ROHS指令に準拠した6mm角の40ピンQFNパッケージで供給され、量産出荷は2012年2月を予定している。

また、同時に供給される「CC2541EMK」開発キットを使用することで、新ブランドの"Bluetooth Smart"デバイスの設計をさらに簡素化し、設計期間を短縮できる。CC2541EMKは2012年1月末より、同社のeStoreおよび販売特約店から99ドル(参考価格)で供給される予定のほか、スマートフォン・アプリケーション向け開発キット「CC2541DK-SENSOR」は、2012年第2四半期初頭より供給予定となっている。