GoogleのSteve Souders氏が「JavaScript Performance」において、Webサイトのパフォーマンス向上にJavaScriptが大きな影響力を持っていること、scriptタグにおけるasyncやdeferといった指定およびブラウザの実装が有益であることなどを説明している。

Steve Souders氏はWebサイトパフォーマンスの分析や改善などに関して書籍やブロブなどを通じて精力的に情報提供を実施している同分野第一人者のひとり。

Steve Souders - High Performance Web Sites

Steve Souders氏はまずAlexaが発表しているトップ100ページに関して、JavaScriptを読み込む場合と読み込まない場合で、読み込み時間にどの程度の差が出るかを紹介。JavaScriptを読み込むことで31%もローディング時間が伸びるとし、JavaScriptがWebページのパフォーマンスに与える影響の大きさを主張している。

JavaScriptの読み込みを非同期に実行して、可能な限りほかのリソースのダウンロードやレンダリングをブロックしないようにする手法は、これまで随時新しいテクニックが提案されて活用されてきた。非同期にJavaScriptのローディングを実行するためのJavaScriptライブラリも多数存在する。

現在ではscriptタグでこうした挙動を指定できるように仕様の策定が進んでおり、主要ブラウザもその機能に対応している。「JavaScript Performance」では対応状況のひとつとして、asyncを有効にしているにもかかわらず実行順序が保持されるブラウザがある点などを指摘し改善を促している。