Mentor Graphicsは1月16日、Freescale Semiconductorの組み込みマルチコア・プロセッサである「QorIQ Pシリーズ/アドバンスト・マルチプロセッシング(AMP)シリーズ」と「QorIQ Qonverge製品ライン」に対応した先端の高速シミュレーション・プラットフォームを実現するため、Freescaleと長期優先パートナーシップ契約を締結したことを発表した。
このパートナーシップの一環として、Mentorは、Freescaleの顧客が早い段階でソフトウェアを効率的に統合し、製品出荷サイクルを短縮できるような強力な仮想プロトタイピング環境と実現テクノロジを提供するとしている。
Freescaleのプロセッシング・プラットフォーム・ソリューションであるQorIQは、ネットワークをはじめとする一連のアプリケーションにおいて高い性能/価格対電力比を実現しており、Mentorの仮想プロトタイピング・ソリューション「Vista」を使用することにより、Freescaleの顧客はさまざまな仮想プロトタイピング・プラットフォームを稼働させて、オペレーティング・システムとアプリケーション・ソフトウェアを効率的に移植、デバッグ、最適化することができるようになる。基本SoCモデルはFreescaleが提供および検証し、Vistaライブラリに統合されパッケージ化されている。
Vista仮想プロトタイピング・ソリューションは、複雑なハードウェア/ソフトウェア・マルチコア・システムを設計サイクルの早い段階でモデルリングおよびプロトタイピングするための先端プラットフォーム。Vista仮想プロトタイプ・パッケージには、任意でLinuxに統合できるSoCハードウェアモデルが組み込まれており、各種標準/カスタムIPや物理I/Oを使用して拡張できる。また、プラットフォームを拡張してタイミング属性や消費電力属性を取り込み、実環境下やソフトウェア実行時の性能と消費電力のトレードオフを解析できる。