宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1月13日、職員の端末1台がコンピュータウイルスに感染し、この端末に保存されていた情報などが外部に漏洩していたことが1月6日に判明したと明らかにした。

該当の端末は、宇宙ステーションへの物資補給機(HTV)の関連業務に従事する職員の端末で、ウイルスに感染したことによって、「端末に保存されていたメールアドレス」「HTVの仕様や運用に関連する情報」「当該端末からアクセスしたシステムへのログイン情報」が漏えいした可能性がある情報として挙げられている。

JAXAの発表によると、2011年8月11日にこの端末で異常を検出したため、直ちにネットワークから切り離し調査を実施。8月17日にウイルスに感染していることが判明。その後、ウイルスを駆除したものの異常が継続したため、この端末を引き続き調査したところ、別の新種のウイルスによる情報収集がなされていた痕跡、および7月6日~8月11日の期間に何らかの情報を外部に対して送信していたことが2012年1月6日に判明したという。

現在、JAXAでは漏洩した情報内容の特定と原因究明を進めている。