フライトシステムコンサルティングは、iPhoneだけでなく、iPadおよびiPod touchにも対応したクレジットカード決済端末として、本体分離型でプリンタ一体型決済装置「P25-iM」と、本体一体型で、iPad一体型複合決済装置「D-Holster for iPad」の2機種を発表した。価格は、「P25-iM」が59,800円、「D-Holster for iPad」が49,800円。いずれも2月から販売が開始される予定。
同社では、2010年9月より、iPhoneに対応した決済端末として「ペイント・マイスター」を販売しており、生命保険の集金、ピザなどの飲食の宅配、機器の訪問修理、店舗内や催事場、訪問販売などで利用されている。今回は、iPhoneで培ったノウハウを活かし、iPadによるクレジットカード・銀聯カードの決済を日本で初めて可能にするソリューションとして販売する。いずれもカード決済には、三菱UFJニコスの「EC カード決済サービス」を利用する。
「P25-iM」はiPhone、iPod touch、iPadに対応し、Bluetoothで本体と接続する。モバイルプリンタに暗号化対応磁気カードリーダを搭載し、イベントや催事会場でデジタルサーネージ兼決済装置として利用したり、訪問先で電子カタログを見せながら決済したりと、場所に捕われないロケーションフリーな決済を実現する。プリンタの印字幅は48mmで、印字速度は50mm/秒。外形寸法は75×112×46mmで、重量は294g。
「D-Holster for iPad」はiPad 2に対応し、暗号化対応磁気カードリーダのほか、接触ICリーダ、FeliCa含むNFCリーダ/ライタ、POSなどで活用できる二次元バーコードリーダを搭載し、催事場や店舗内での臨時のレジとして利用できる。
「D-Holster for iPad」はiPadに装着して利用するが、ケースと本体が分離できるため、今後iPad 3が登場し、きょう体サイズが変更されても、ケースのみを変えれば本体はそのまま利用できる構造になっている。外形寸法は263×50×210mmで、重量は450g。13キーのPINパッドもある。
フライトシステムコンサルティング 代表取締役社長の片山圭一郎氏は、日本でのクレジットカードの決済事情について、平成13年には2億3,168万枚だったものが、平成22年には3億2,233万枚になったという日本クレジット協会のクレジットカードの発行枚数データを紹介し、その背景を「クレジットカードが使えるシーンが増え、その結果これまで持たなかった人が持つようになったほか、これまで1枚だった人が2枚、3枚持つようになってきている」と説明した。
そして同氏は、日本市場での成功のポイントとして、セキュリティ、中国人観光客が利用可能な中国銀聯カード決済対応、レシートプリンタ対応の3点を挙げた。銀聯カード決済対応については、中国では外貨持ち出し規制があるため、中国人観光客は銀聯カードの決済が必要になるという。