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Javaにおける標準JSON APIの策定を目指す取り組み「JSR 353: Java API for JSON Processing」が、レビュー投票のフェーズを賛成多数で通過した。投票結果は、賛成票10、反対票0、無投票6だった。予定通りに策定が進んだ場合には、Java EE 7にJSON APIの実装が同梱されることになる。
WebアプリケーションやWebサービス間でやりとりされるデータとしてJSONが利用されるシーンが増えている。これは、JSONデータ形式がJavaScriptにおいて扱いやすいためで、現在ではJavaScript以外のプログラミング言語においても利用される汎用的なデータ形式として使われるようになっている。
Javaの標準のAPIにはJSONを扱うものが含まれていないため、JavaからJSONデータを扱う場合には、別途JSONライブラリが必要となる。
JSR 353はこうした状況を改善し、JSONを操作するための標準化されたAPIを策定することを目指している。参照実装は、java.netプロジェクトのもとでオープンソースソフトウェアとして実施される見通しとなっている。
JSR 353では、オブジェクトツリーを操作するタイプのAPIと、ストリーム処理を実施するタイプの2つの異なる指向のAPIの策定を目指している。これらは、XMLを操作するためのDOM APIおよびStAX APIに似たものとなっており、JSONをJavaオブジェクトに写像するようなAPIは想定されていない。