会社や組織にルールはつき物だが、「少し変えるだけでグッと働きやすくなるのに……」と思うことはないだろうか? 例えば、英会話や資格を取得する学校に行きたくても職場から遠い場合、あと1時間早く帰ることができたら行けるかもしれない。
こんな時、勇気を出して変更を提案してみるのも悪くない。案外、会社・組織にとっては簡単に実現できることかもしれないし、それであなたのワークライフがハッピーになって仕事の効率が上がれば会社のためにもなる。
だが、単に変更を要求するだけではわがままな人間だと思われる。あるいは、現状に不満はあるが何を変えるべきかわからない人もいるかもしれない。Forbesが「職場へのちょっとしたお願いで、キャリアを有利に(原題:Small Workplace Asks, Big Career Wins)」という記事で、自分から働きやすい職場を作るコツを指南している。
自宅勤務のSさんは電話会議がマチマチであるために、育児とのバランスが難しかった。そこで、上司に電話会議を決まった時間にするようお願いしたところ、あっさり承諾された。上司は「時間の固定はチームにとって簡単なことで、これだけでSさんのストレスを大きく減らせた」と語っている。
このような提案をする場の1つとして、上司との1対1のミーティングがある。企業によっては定期的に上司と自分の個人目標やキャリアについて話す個人面談のような機会を設けているところもあるだろう。
個人面談は評価や昇給・昇格のベースとなることが多いが、人事アウトソーシングを手掛けるEmployco USAによると、金銭的な報酬以外にも会社に"ちょっとしたお願い"をしてリターンを得ることはできるという。上に挙げた就労時間やスケジュール変更のほかにも、部署異動など、あなたのキャリア開発につながるものもあるだろう。できれば、自分のだけでなく、会社全体のためになるような提案をしたいものだ。
そのためにも、まずはこれまでの自分の仕事を振り返りたい。「会社にとってどのようなスタッフなのか」「改善できるのはどこか」「次の目標は何か」、こうしたことを考えてみれば、会社に提示する"お願い"が見えてくるはず」と記事では助言している。
面談で"お願い"する時は、自分の目標と会社のメリットの両方に照らし合わせながら伝えたいものだ。
なお、就労時間の変更を申し出る場合は、会社で重要なミーティングが行われている時間、上司や幹部のスケジュールなどを十分加味すべきだという。