東京電力は1月6日、供給力の確保への取り組みとして、千葉県内の千葉火力発電所敷地内に設置を進めているガスタービン発電設備を、燃料に天然ガスを用いるコンバインドサイクル方式に変更すると発表した。

同社は、東日本大震災の発生後、電力の供給力確保の一環として、緊急的に設置した千葉火力発電所敷地内の3台のガスタービン(合計出力100.2万kW:33.4万kW×3台)を、予定どおり2013年7月までにすべて運転開始し、2015年7月までにはコンバインドサイクル方式に変更して恒常的な電源として活用する。

コンバインドサイクル方式への変更に伴い、ガスタービン発電設備に対して排熱回収ボイラ、蒸気タービンおよび発電機などが追加設置される。

コンバインドサイクル方式への変更に伴う工事の範囲

これにより、合計出力150.0万kW(50.0万kW×3軸)、熱効率約58%を達成することになり、これまでの計画と比べて約50万kWの出力増加に加え、環境負荷の低減を図ることが実現されるという。

千葉火力発電所の構内配置図