Maxim Integrated Productsは1月5日(米国時間)、民生用アプリケーション向けに、高集積SoCおよびコーデック「TINIファミリ」を発表した。

同製品ファミリは同社の先端プロセスおよびパッケージング技術により開発され、アナログ/ミクスドシグナル分野で現在利用可能な最高の集積度を実現した製品となっている。これにより、システム設計者は基板スペースを有効活用し、スマートフォン、タブレットPC、スマートテレビ、住宅監視カメラなど、モバイルデバイスおよびコネクテッドホームアプリケーションにおいて特色ある新機能を組み込むことができるという。

TINIのポートフォリオとしては、以下の製品が含まれている。

TINIパワーSoC: 電源アプリケーションやベースバンドプロセッサに必要なすべての機能ブロックの他、オーディオ、バッテリ管理、タッチスクリーン制御など、重要なミクスドシグナル機能を集積している。これらのパワーSoCによって、システム設計者はモバイルプラットフォームにおけるアナログの実装面積を半減できる。

TINIタッチスクリーンコントローラSoC「MAX11871」: カスタムDSPコプロセッサによって強化された同社CPU「MAXQ」のフルバックエンド処理を備えたSNR静電容量式タッチアナログフロントエンド(AFE)を集積したSoC。同AFEは、外付け部品が不要で、ACチャージャやLCDに対応可能なノイズ耐性を提供することができる。

TINIリモートカムSoC「MAX64180」: 住宅監視IPカメラ用にH.264圧縮、ARMプロセッサ、ペリフェラルを備え、包括的なオーディオ/ビデオサブシステムを提供するSoC。同製品を用いることで、カメラの設置場所を自由にすることが可能になるという。

TINIテレビカムSoC「MAX64180」: スマートテレビにHDビデオカメラを組み込むための完全集積ソリューション。これにより、システム設計者はテレビのベゼルに直接、ビデオカメラを内蔵することができるようになる。

TINIオーディオコーデック「MAX98089/MAX98095」: 複数の高性能オーディオブロックを独自の「FlexSound」プロセッサと組み合わせた製品。これらのオーディオコーデックにより、設計者はベストなオーディオ体験を実現しつつも、モバイル製品における集積化の課題を克服することが可能になると同社では説明している。

なお、同社では、アナログ集積部門に積極的に投資しているとのことで、今後もさまざまな高集積化ソリューションによりTINIポートフォリオを拡充していく予定としている。