The Mozilla Foundation

Mozilla Foundationは1月3日(米国時間)、Mozillaプロジェクトが主に採用することになるとみられる最新のオープンソースライセンス「Mozilla Public License(MPL) バージョン 2.0」を公開した。

MPL2は、これまで採用してきたMozilla Public License バージョン 1.1の意図や特質はそのままに、より簡潔に、そしてほかのオープンソースライセンスやフリーソフトウェアとの互換性を向上させた内容となっている。

MPLは、Mozillaプロジェクトが発足した1998年に発表されたオープンソースライセンスで、発表翌年の1999年に一度だけ改訂されている。現在Mozillaプロジェクトでは、MPL1.1を主なオープンソースライセンスとして採用している。

また、MPL1.1はMozillaプロジェクトのみならず、ほかのプロジェクトでも採用されており、ApacheライセンスやBSDライセンス、MITライセンスなどと共に、緩いオープンソースライセンスの代表的なもののひとつとして知られている。

MPL2は従来よりもシンプルな内容で理解しやすく、さらに、ほかのオープンソースライセンスやGPL系との互換性が向上している点が最大の特徴となる。ここ数年、GPL系ライセンスを採用するプロジェクトは減少傾向にあり、MPLのような制限の緩いライセンスが採用される傾向が見られるようになっている。

MPL2はこのような流れにおいて、採用しやすいライセンスのひとつになる可能性も持っている。