日立製作所は12月21日、無停電電源装置(UPS : Uninterruptible Power Supply)を内蔵したネットワークストレージサーバ「HA8000/NS10 内蔵UPSモデル」をリリースしたと発表した。中小規模のファイル共有およびバックアップでの利用を想定している。

HA8000/NS10 内蔵UPSモデル

同製品では、UPS管理ソフトウェアがプレインストールされており、標準設定値も入力済み。面倒なセットアップ作業が不要になっている。また、外付けUPSと比較すると設置スペースが約32%削減されているほか、UPSを内蔵したことで、RAIDコントローラのライトキャッシュ設定を常時オンに設定できるため、ファイル書き込み性能が約5倍~3倍にまで向上している。

日立製作所では、ほとんどの製品でUPSが外付けされている現状に触れ、「IT機器とUPSの接続や、管理ソフトウェアのインストール、各項目の設定など、導入・運用までのセットアップ作業は、専門技術者をもたない中小企業や小規模オフィスなどの顧客にとって、UPSの導入を難しくする要因となっています。同時に、店舗や小規模オフィスなどでは、多くのIT機器を設置することができないため、UPSの設置場所の確保も課題となっています」とコメント。こうした問題を解消するために、内蔵UPSモデルを提供するに至ったと説明している。

価格は、44万9400円~。12月28日の出荷開始が予定されている。