Googleは12月16日、Webサイトのコンテンツクロールについて、スマートフォン用に最適化されたコンテンツを提供するWebサイトが増えてきたことから、携帯電話(フィーチャーフォン)のユーザーエージェントを使用したGooglebot-Mobileに加え、スマートフォンのユーザーエージェントを使用したGooglebot-Mobileによるクロールを開始したことを発表した。

今回のスマートフォン版Googlebot-Mobileの主なユーザーエージェントは、「Mozilla/5.0 (iPhone; U; CPU iPhone OS 4_1 like Mac OS X; en-us) AppleWebKit/532.9 (KHTML, like Gecko) Version/4.0.5 Mobile/8B117 Safari/6531.22.7 (compatible; Googlebot-Mobile/2.1; +http://www.google.com/bot.html)」とされている。

スマートフォン版Googlebot-Mobileが収集するのは、Webサイトのコンテンツがスマートフォン向けに最適化されているかどうかや、PCサイトにスマートフォンでアクセスした際のリダイレクト情報などが挙げられている。

これらの情報は、スマートフォン向けに提供している検索の品質向上に利用され、たとえば「スマートフォン用ページへのリダイレクトスキップ」などの機能が追加される。

これは、スマートフォンからのアクセスをスマートフォン用のコンテンツにリダイレクトするWebページ(Webサイト)の場合には、スマートフォンからの検索結果に直接スマートフォン用ページへのリンクを表示するもの。同社によれば、これによって、ページを表示する際にリダイレクトに起因して発生する平均0.5~1秒程度の遅延を回避できるという。

なお、今回のスマートフォン版Googlebot-Mobileで使用するユーザーエージェントは特定の機種のものになっているため、Webサイトの運営者側では、既に設定しているリダイレクトなどに特に変更を加える必要はない。