富士通と富士通中部システムズは12月16日、自動車や電気製品などのコンシューマー向け製品を製造する企業に向け、自社製品の重大な不具合を事前に分析予測するソフトウェア「QRMining」を販売すると発表した。
同製品は、政府が公開している消費者からの情報、自社のコールセンターに蓄積される消費者からのクレーム、ツイッターやブログなどのインターネット上の風評を複合的に監視・分析することにより、市販製品の重大な不具合の予兆を発見し、迅速な対策を打つことを可能にするもの。
同製品には、富士通研究所が開発した、多様なデータを複合的に分析することにより隠れた因果関係を発見し異常状態の予兆検出を行う「複合多系列分析技術」が採用されている。同技術は、クレーム情報とイベント情報(風評被害の拡大、強制リコール、株価変動など)の関係を複合的に分析し、高精度な予兆発見・予測を行う。
同製品の月額使用料は、「QRMining V1 ASタイプ 基本10UL付」が122万円、「QRMining V1 ASタイプ 追加1UL」が 3万2,000円。