パナソニック セミコンダクター社は、パソコンやタブレットPC、サーバなどの電源向けに高効率かつ高速応答で幅広い出力電圧に対応できる降圧型ヒステレティック制御方式高効率DC-DCコンバータ LSI「NN3019シリーズ」および「NN3031シリーズ」を開発したと発表した。同製品シリーズを使用することで、パソコンやタブレットPC、サーバなどに使用される10Aまでの大電流域に対応する電源の高効率化ができ、搭載機器の省電力化が実現できる。さらに、高性能な電源を小型で実現できるため、搭載機器も小型化が可能になるという。
同製品は、低損失のトレンチMOS構造の電界効果トランジスタを内蔵することにより、電力変換効率95%を実現しているため、搭載機器の省エネ・低発熱を可能とする。またPWMの所定オン時間・オフ時間制御技術により、出力負荷急変時における高い高速応答性を実現し、出力電圧変動幅を抑制することができる。さらに、アンダーシュートは9mV、オーバーシュートで11mVを実現し、パソコンやタブレットPC、サーバなどのメモリ、DSP、FPGAの動作電源電圧範囲にマージンを確保することが可能となり、機器の安定動作を可能にするほか、マルチチップパッケージ技術により、2チップのトレンチMOSFETと1チップのコントローラICを小型QFNパッケージ(4mm□/6mm□)にすべて実装し、部品点数を削減している。
なお、2製品ともに2012年1月よりサンプル出荷を開始する予定で、サンプル価格は100~200円となっている。