Analog Devices(ADI)と独Inova Semiconductorは、InovaのIP「APIX2(Automotive Pixel Link)」をADIの車載用半導体向けにライセンスする契約を締結したと発表した。同時にInovaはADIによるAPIX2向けHDCP(Highbandwidth Digital Content Protection)1.4仕様搭載および、自社製品とAPIX2技術とのコンビネーションによるサードパーティへのライセンス供与を受けることも発表している。

InovaのAPIX2は堅牢性と信頼性を持った高速シリアル・データ通信リンクであり、車載で求められるEMI耐性と価格効率への要求を満たすことが可能だ。同技術は、車載向け次世代インフォテイメントとドライバアシスタンスシステムのためのアドバンスデータネットワークに位置付けられている。

下り3Gbps、上り187.5Mbps の転送レートを実現し、完全に独立した形で多重データフォーマットとプロトコルを用いてリアルタイム通信が可能なほか、2つの非圧縮HDビデオストリーム、マルチチャネルオーディオ、100Mbpsのイーサネットデータを1本の4芯シールドツイストペアケーブルを用いて通信できる。さらにプログラマブルデジタルフィルタとアルゴリズムの最適化により10mまでの通信を可能にし、ケーブルの経時変化にも適応するという。