Microsoftは2011年12月のWindows Azureリリースで、OSS関連のサポートを強化したことを発表した。今回のリリースでNode.js、MongoDB、Hadoop、Solr、Memcachedに対するサポートが向上している。同社はAzureで利用できるOSSプロダクトを増やすことで多くの開発者に対してAzureを魅力的なプラットフォームにする狙いがある。
まず、Node.jsに対しては最新のSDKが「Windows Azure SDK for Node.js」として公開された。NodeのパッケージマネージャNPMも対応版をリリースするとしており、NPMを使ったモジュールのインストールや依存関係の自動処理などが実施できるようになるという。AzureでMongoDBを動作させる取り組みも進められており、Node.jsのサポートと連携しての利用が期待できる。
Windows AzureでApache Hadoopを動作させる取り組みも進められており、現在のところプレビュー版が公開されている。プレビュー版の試用には登録が必要となるが、事前のアナウンス通り、Hadoopをサポートする方向で開発が進められていることがわかる。検索エンジンとなるSolrのサポートや、性能引き上げが期待できるMemcachedのサポートなどもあり興味深い。
開発者が好んで利用するプロダクトやライブラリ、コンポーネントは多岐に渡っている。Microsoftは中でも注目度が高いOSSプロダクトをWindows Azureで積極的にサポートすることで、開発者に対するAzureの魅力を引き上げていきたい狙いがあるものとみられる。