テクトロニクス社は、33GHz帯域をサポートするコヒーレント光信号アナライザ「OM4106D型」を発表した。

従来の光変調アナライザはさまざまなオシロスコープと組み合わされることを想定して設計されてきたが、同製品は特定のオシロスコープと密接に統合された初めての製品であり、最高クラスの速度に対応したコヒーレント光システムのテストに必要な性能を備えている。

同社のオシロスコープ「DPO70000Dシリーズ」と組み合わせることで、独自のアルゴリズムによる優れたリアルタイム性能、レーザ位相耐性、制約のないパターン長、ディスプレイ性能を実現することが可能で、高性能光設計の高速な解析/デバッグを可能にするという。

DPO73304D型オシロスコープは、33GHzのリアルタイム帯域性能、2チャネルで100GS/s、4チャネルで50GS/sのサンプルレート性能を備えている。さらに、DataStoreパブリックインタフェース機能により、オシロスコープからOM4106D型の解析アルゴリズムを処理するMATLABアプリケーションへ2倍のデータ転送速度を実現している。

また、OM4106D型は、Qプロット、アイ・ダイアグラム、BER(ビット・エラー・レート)など、コヒーレント変調解析のための総合的な解析ソフトウェアも装備している。これにより、より深いレベルでのデバッグとさまざまなプロット/テスト結果が得られ、設計問題の原因をすばやく特定することが可能になるという。

さらに、他社製、あるいはカスタムのレシーバ用に、優れた校正/検証システムを備えており、既存の光研究室の環境への統合も可能となっている。校正済みで実績のある解析ツールと同じ測定結果が得られるため、研究室から製造現場への移行が容易になる。

なお、同製品の価格は1870万円(税別)で、日本での販売は直接販売のほか、ハイテックでも販売・サポートを行う。

コヒーレント光信号アナライザ「OM4106D型」の製品写真