STMicroelectronics(ST)は、市場に供給されている中でも最小クラスとなる3軸デジタルジャイロセンサ「L3G3200D」を発表した。パッケージサイズを従来比約半分に小型化し、3mm×3.5mm×1mmのサイズを実現。これにより、次世代の携帯電話、タブレットおよびその他スマートコンスーマ機器など小型デバイスにおける先進的なモーション検知を可能にすると同社では説明している。

同製品はシングルセンシング構造を用いており、物理的な衝撃に対する優れた耐久性と共に、3つの直交軸における高性能なモーション検知を可能にする温度安定性を備えている。割込みおよびデータ待機ラインに16bitデータ出力を供給し、帯域幅のユーザー設定が可能なローパス/ハイパス・フィルタを内蔵している。

また、バッテリで駆動する携帯型機器の低消費電力化に対応するため、省電力モード、スリープ・モード、内蔵FIFO(first-in first-out)メモリブロックなどによるスマートな電源管理を行うことが可能で、動作電源電圧は、2.4~3.6Vで、検出範囲(±250/500/2000 dps)の選択が可能となっている。動作温度範囲は-40℃~+85℃で、8bitデータ出力の温度センサを内蔵している。

なお、同製品は現在サンプル出荷中で、大量購入時の単価に約2.53ドルとなっている。

STMicroelectronicsの小型3軸ジャイロセンサ「L3G3200D」