トムソン・ロイターは、、パーキンソン病研究機関「マイケル・J・フォックス財団(MJFF:The Michael J. Fox Foundation for Parkinson's Research)」より、パーキンソン病の発症メカニズム分析プロジェクトの依頼を受け、それに伴う助成金を授与されたことを発表した。

同プロジェクトは、現在パーキンソン病の主要遺伝的要因と目されている、ロイシンリッチ・リピート・キナーゼ2(LRRK2)タンパク質を中心とした生物学的変異を分析・マッピングし、さらに、パーキンソン病のしくみをより明確化し、発病因子を特定することを目的としたもので、このリソースを活用することで、パーキンソン病の生物学的経路(パスウェイ)が明らかになり、病気の発症、あるいは何らかの異常を知らせる生体分子であるバイオマーカーを特定することが可能になると期待されている。

また、パーキンソン病に対する治療薬の研究開発もサポートしていく予定で、ベースデータとしては同社の生物学研究に関する情報を提供するパスウェイ解析ツール「MetaCoreソフトウェア」が活用される。

なお、同社では今回のプロジェクトに対し、独自の方法で収集し、手作業で適切な注釈を加えた高品質の科学文献情報を用いた分析を提供していくことで、パーキンソン病研究者にさらに質の高い広範な情報を提供していきたいとしている。