日本IBMは、同社がクラウドで提供中の企業向けコラボレーション・サービス「IBM LotusLive」の機能強化を行い、「LotusLive 1.5」として提供を開始した。また、9月末からサービスを提供している「LotusLive」専用の国内データセンターにおいて、これまでのコラボレーションとWeb画面共有機能に加え、新たに「電子メール」機能の提供を開始したことも発表した。
LotusLiveの料金は、従来から変更なく、1人1年間の利用料金は、 8,580円(税別)となっている。なお、同社では2012年2月24日まで、IBM LotusLive 半額キャンペーンを実施している。
LotusLive 1.5では、ソーシャル・ビジネス機能の強化、ガバナンスの強化、ユーザーの操作性・利便性の向上を行っている。
ソーシャル・ビジネス機能の強化では、共同作業の場である「アクティビティ」の所有者権限を譲渡できる機能の提供や他のユーザーが公開しているファイルをより探しやすくしたほか、ガバナンスの強化では、いつ、誰が、何を、どのように更新した、といった利用状況を管理者が確認できる機能や参加メンバーが共有可能として提供したファイルを管理者の判断で共有禁止にできる機能、ユーザーによるゴミ箱内のメール削除の制御などを追加している。
ユーザーの操作性・利便性の向上では、ドラッグ&ドロップで文書を移動できる機能やコミュニティーを所有者とするファイルのアップロード機能追加している。
また、新しい7種類のモバイル端末用アプリケーションも発表。
新たに提供されるのは、ソーシャル・ネットワーキング「IBM Connections」のiPhone/iPad用アプリケーション、ウェブ会議「LotusLive Meetings」のAndroid、BlackBerry、iPhone/iPad端末に対応したアプリケーション、インスタント・メッセージング「IBM Sametime」のiPadおよびAndroid端末用のアプリケーション、業務文書を閲覧できる「IBM Lotus Symphony Viewers」のAndroid、iPhone/iPad端末に対応したアプリケーション、メールやカレンダにアクセスする「IBM Lotus Notes Traveler」のAndroid、iPhone/iPad端末に対応したアプリケーション、ポータル画面を提供する「IBM WebSphere Portal Mobile Experience」。
日本IBM 執行役員 ソフトウェア事業 ブランド・セールス&オペレーション担当 ヴィヴェック・マハジャン氏は、「昨今、ソーシャルの活用が急速増加し、社会活動にも大きな影響を与えている。ソーシャルは、これまでマーケティングで多く利用されてきたが、マーケティングだけでは、企業の変革は起こせない。ソーシャルはだれでも使えるメディアでなければならない」と語り、ソーシャルビジネスの企業にとっての価値は、想像力を持ったリーダーの育成、学習する組織への変革(知の結集による組織力の強化)、スピードと柔軟性を高める戦略的人的配置の3点だとした。