NXP Semiconductorsは、世界の地上波テレビ放送およびケーブルテレビ放送に対応するアナログ・デジタルハイブリッドシリコンチューナ「TDA18274」を発表した。

同製品は、プリント基板への直接実装に最適化されており、RFフィルタを完全に集積した48ピンHLQFNパッケージバージョンと、外付けのUHFおよびVHFフィルタが必要な40ピンHVQFNパッケージバージョンの2バージョンが提供される。また、シリコンチューナを複数搭載するアプリケーションにも最適化されており、RFスプリッタ機能をシリコンチューナに搭載することで外付けコンパニオンチップを不要にできるほか、水晶発振器出力バッファ回路を通じて16MHzの水晶振動子の共有が可能となることに加えて、I2Cアドレス4つを通じて最大4つのシリコンチューナと接続できるようになる。

さらに、LTE接続機能を備えた携帯電話の普及が進んでいることに起因するLTE干渉問題に対する耐性も備えているほか、DTGが定めるD-Book 7規格への適合性を高めるとともに、EMI(電磁波干渉)をはじめとするその他の不要波やフィールドによる干渉への耐性も強化したという。

なお、TDA18274の対応規格は以下のとおり。 * 全世界のすべてのアナログ(PAL、SECAM、NTSC)およびデジタルTV規格(DVB-T/T2、DVB-C/C2、ATSC、ISDB-T、DTMB、J.83B) * ARIB STD-B21(日本、ブラジル)、A74-2010(米国)、C-Book(EU)、D-Book 7(英国)、E-Book(EU)、CENELEC EN55020(EU)、NorDig 2.2(EU)、OCUR(米国)