STMicroelectronicsは、応答時間に対する消費電流の比率が優れた高速電圧コンパレータ「TS3011」を発表した。
同製品は、市場のその他のソリューションより約50%少ない470μA(5V)の給電流で、8nsの伝搬遅延を達成しているため、カスタマは従来より消費電力と環境への影響を抑えた製品を設計することが可能になると同社では説明している。
また、プッシュプル出力のため、プルアップ抵抗が不要で、2.2V~5Vの動作電圧時にレール・ツー・レール入力が可能なほか、-40℃~+125℃の温度範囲で安定した応答時間を提供することができる。さらに、高いESD(Electrostatic Discharge Protection)性能とラッチアップ耐性(200mA)による堅牢なソリューションの実現が可能だ。
なお、同製品は通信および産業分野における信号調整アプリケーションを対象として小型SMDパッケージですでに提供されている。単価は1,000個購入時で約1.05ドルとなっている。