Java Programming Language |
Java EEの次期メジャーリリースとなる「Java EE 7」は2012年に登場することになると見られている。対応する参照実装は「GlassFish Server 4.0」ということになるだろう。ひとつ前のバージョンとなるJava EE 6がリリースされたのは2009年。「Java EE 7」はクラウドにおけるプラットフォームとして稼働することを念頭に置いており、関連機能の実装が進められている。
Java EE 7における機能は既存の仕様の通りだが、主要機能などをまとめたものが「Java EE 7: Key features, Specifications, Projects, Mailing List Archives, ... 」に掲載されており参考になる。興味深いポイントをピックアップすると次のとおり。
- Java EE 7の主要テーマはプライベートクラウドまたはパブリッククラウドでアプリケーションを簡単に実行できるようにすること
- マルチテナンシへの対応
- ステートメントマネージメントAPIの導入
- キャッシュAPIの導入
- バッチモデルの導入
- 並列処理ユーティリティの導入
- マルチテナンシ、リソース共有、QoS、アプリケーション依存関係などのPaas実行環境を説明するアプリケーションメタデータディスクリプタの活用
- HTML5、WebSocket、JSONなど関連最新技術への対応
Java EE 7はリソース状況に応じてスケールする仕組みが考慮されており、単一インスタンスから複数ハードウェアを活用するようなケースまで幅広い利用シーンに対応することになるものと見られる。