NGINX is an advanced Internet infrastructure software. |
Royal Pingdomに2011年に急成長を遂げたWebプラットフォーム「NGINX」の開発者に実施したインタビューが「NGINX skyrockets 300% in one year」として掲載されている。急成長しているWebプラットフォームがどういった状況にあるのか、開発者の発言を通じて知ることができ参考になる。
NGINX(エンジンエックス、と発音)はWebサーバをはじめPOP3プロクシ、IMAP4プロクシ、フェールオーバ、バランシング、キャッシュサーバなどさまざまな機能を備えたWebプラットフォーム。FreeBSDを主要な開発プラットフォームとして採用し、OSの性能を発揮して高速に動作するとともに、サイズが小さく軽量という特徴がある。2条項BSDライセンスのもとで提供されており、特にロシア国内における採用が進んでいる。
EuroBSDCon2011において実施されたNGINX関連セッションにおける発表によれば、世界における上位サイトの7%から9%がNGINX を採用しているほか、これがロシア国内に至っては過半数がNGINXを採用しているという。もともとロシアのメディア企業に務めていた開発者が開発をはじめたプロダクトであり、その経緯もあってロシアでの採用が進んでいる。
NGINXは高速で高いスケールを実現する上、軽量であるという点がその普及に一役買っているところがある。軽量であるため既存のプロダクトに同梱する形で付随させることができる。ライセンスが2条項BSDライセンスであり利用しやすいという点や、開発がきわめて活発である点なども、採用が進むひとつの理由になっている。