SCSKは12月5日、クレジットカードの不正利用の検知および未然防止の強化を目的として、2011年11月よりアプラスに共同利用型不正検知サービス「CARDSavior」の提供を開始したと発表した。
同サービスは、今まで各カード会社でアプリケーション開発・インフラ導入していた不正検知システムを共同利用型のクラウドサービスとして提供するもの。同サービスを利用することにより、個別に入手・蓄積してきた不正情報をサービスを利用している企業で共有して対策を打つことで可能になり、高い検知精度が実現される。
SCSKの「クラウド版共同利用型不正検知サービス」の仕組み |
同サービスでは、店舗やECサイトなどの取引チャネルごとに構築されたコンソーシアムスコアリングモデル(複数社における不正取引事例)の活用、同社アナリストによる能動的な不正傾向への監視やスコアリングモデル補正対応実施、非対面不正の検出に有効な独自ノウハウの提供を受けられるため、不正検知の精度の向上が見込める。
加えて、国際ブランド5社(American Express、Discover、JCB、MasterCard、VISA)が共同策定したクレジットカード情報を安全に保護するためのグローバルセキュリティ基準「PCI DSS」に準拠しているほか、ISMSやFISC基準に準拠したシステムセンターでのサービス提供が受けられるため、セキュリティも確保される。