Samsung Electronicsは、ARM Cortex-A15をDual Coreで搭載したSoC「Exynos 5250」のサンプル出荷を開始したことを明らかにした。Exynos 5250は32nm HKMGプロセスを利用して製造され、コアの動作周波数は2GHzとされている。Exynos 5250はTabletを初めとする次世代モバイルデバイス向けに最適と同社は説明する。
Exynos 5250の処理性能は、2GHz駆動の場合トータルで14000 DMIPS(Dhrystone MIPS)に達するとする。現時点で最高速であるCortex-A9ベースのDual Coreの性能は1.5GHz駆動の場合7500 DMIPSに留まっている。
Exonus 5250は他に、最大で2560×1600(WQXGA)pixelの表示をサポートしており、また省電力化のためにembedded DisplayPort(eDP)の利用や、T-CON(Timing Controller)に対応したパネル側のPSR(Panel Self-Refresh Technology)にも対応する。これは特に静的なWebページの表示やe-bookなどのアプリケーションで有用とされる。
3D表示性能に関しては、既存のCortex-A9 Dual Coreベースの既存のSoCと比較して4倍の描画性能を持つとしており、またステレオ3D表示能力が追加されているとする。こうした高性能を支えるため、Exynos 5250は12.8GB/secのメモリ帯域を利用可能としており、これは既存のSoCの2倍の帯域にあたると説明されている。
またExynos 5250は様々な周辺機器を接続可能で、この中には8MPixelの解像度で30fpsの処理が可能なImage Signal Processorや、1080pの動画を60fpsでの録画/再生が可能なHD VideoのHardware Codec Engine、HDMI 1.4準拠のコンテンツトランスミッタ、SATA/UART/USBや、USB 3.0を含む様々な外部デバイス向けI/F、eMMC 4.5、及びeSD 3.0が含まれる。
なお、Exynos 5250は現在サンプル出荷中で、2012年第2四半期に量産に入る予定とされる。