ルネサス エレクトロニクスは11月30日、携帯機器に使用される1セルリチウムイオン電池向けに、安全制御と小型化を実現した充電制御IC「R2A20055NS」を製品化したことを発表した。サンプル出荷は2011年12月からを予定しており、サンプル価格は100円/個、量産は2012年3月より開始し、2013年4月には月産300万個の生産を予定している。
同製品は、充電制御に必要とされる各種保護機能(電池過電圧保護、充電タイマーなど)に加え、JEITA制定のガイドラインである充電プロファイルに準拠した機能を内蔵しており、これにより、安全な充電制御を実現することが可能となっている。
また、外部制御端子により、100mAまたは500mAの入力制限電流を設定および解除が可能であり、USBバスパワーに合わせた充電制御を行うことが可能だ。
さらに、入力端子を25Vの高耐圧対応としたほか、入力過電圧保護機能を内蔵したことにより、アダプタやUSB接続時のオーバーシュートからシステムを保護することが可能となっている。
なお、同製品はHUSON-10(2.0mm×2.5mm、0.4mm terminal pitch)の小型高放熱パッケージを実現しているため、携帯機器の小型化も可能だという。