三菱電機は、車内デザインと視認性・操作性を両立した次世代のクルマの実現を支援する曲面対応のディスプレイシステムを開発したことを発表した。同システムは、同社が考える近未来の車社会に対応したコンセプトカー「EMIRAI(イーミライ)」に搭載され、「第42回 東京モーターショー2011」にて展示される予定。

今回開発されたのは2つのディスプレイで、1つはインパネ向け背面投射方式ディスプレイ。もう1つがタッチパネル付き湾曲液晶ディスプレイ。

EMIRAIに搭載されるインパネ向けの表示サイズは980mm×280mm(解像度1920×540)で、曲率は300mm(最小値)。自由曲面に対応可能なため視認性が向上し、かつ運転席のデザインと一体化したインパネを実現することが可能だ。

運転状況に応じて必要な車および車外の情報を簡単に切り替えてインパネに表示することができるほか、運転席横のアームレストにタッチパネル付き背面投射方式ディスプレイを搭載し、運転者の手元での手書き文字入力など先進的なナビゲーション操作を実現することが可能となっている。

一方、湾曲液晶ディスプレイの搭載機のサイズは9型(800×480)で、曲率は400mmとなっている。これを活用すると、同乗者が手元で簡単にカーオーディオなどを操作できる後部アームレストと一体化したコントロール画面を実現することができるようになるという。

背面投射方式ディスプレイ

タッチパネル付き湾曲液晶ディスプレイ