Agilent Technologiesの日本法人であるアジレント・テクノロジーは、WiGig、WirelessHD、IEEE 802.11adなど、60GHz帯無線デバイスの規格適合試験が可能な総合測定ソリューションを発表した。
同ソリューションは今回発表されたソフトウェア「Agilent 81199A Wideband Waveform Center」と、「Agilent M8190A 任意波形発生器」またはオシロスコープ「Agilent Infiniium 90000Xシリーズ」を用いることで、60GHz帯無線デバイスの評価を総合的に行うことが可能になるというもの。また、評価部門では、送受信機が規格で定められた数値に収まっているかを試験することもできるほか、意波形の作成、周波数変換、信号変調、スペクトラム解析の機能が提供され、ベースバンド信号、中間周波数、最大60GHzまでの無線信号を扱うことができるという。
Waveform Centerで行えることは以下のとおり。
- IEEE 802.11ad、WiGig、WirelessHDの標準準拠の波形生成および変調解析機能
- 時間軸波形やスペクトラム、変調解析結果など様々な情報を一画面で表示
- プルダウン操作で各種パラメータを変更可能
- デバイスのパフォーマンスを最適化するキャリブレーション・ルーチン
なお同ソフトは、単体のパッケージ製品として提供するほか、物理層モデリングおよび設計ソリューション「Agilent SystemVue」に組み込んでも提供される。販売価格は約80万円(税別)(IEEE 802.11ad規格対応 波形生成オプション構成の場合)で、12月1日より販売を開始、2012年2月からの出荷開始が予定されている。