ゼットエムピー(ZMP)は11月28日、自動車やロボット向けの超光速小型組込みオプティカルフロー(相対速度検出)センサモジュール「e-nuvo OpticalFlow-Z」を発表した。同日より受注を開始し、2012年3月から出荷開始となる。
同製品は、カメラ、FPGA、メモリを一体化した、5cm角の小型センサモジュール。最大解像度は1920×1080で、最大240fps(320×240)という高速計測が可能な性能を持つ。
機能としては、センサを車両や次世代モビリティなどの移動体に搭載した場合は、自分の速度に対するほかの移動体の相対速度の検出が可能(画像1)。また、移動体の場合は検出した速度から、移動や回転など自分の動きを知ることもできる。そして固定しての使用の場合は、対象物の速度を検出できるという具合だ。
LCDディスプレイが同梱されているので、PCなしでもリアルタイムに計測結果の確認が可能な点も特徴となっている。
用途としては、自動車や次世代モビリティ、そしてロボットなどにおいて、死角に入った車両や歩行者、障害物などの検知(画像2)、ロボット・移動体におけるモーション検出センサとして回転角度や移動速度の検出などだ。
パッケージは、e-nuvo OpticalFlow-Zセンサモジュール、リアルタイム表示可能なディスプレイ、評価用ソフトウェアなどで構成。
価格は通常は一般版が31万2900円、アカデミック版が20万7900円。ただし、2011年12月16日まではトライアルキャンペーン価格として、一般が23万1000円、アカデミックが15万7500円の約25%オフとなっている。
スペック
- フレームレート:最大240fps
- カメラ解像度:最大1920×1080
- マイコン:ARM Cortex-M3 120MHz
- メモリ:1Gbit/128MB DDR3 SDRAM
- フラッシュメモリ:64Mbit/8MB
- インタフェース:CAN/USB/シリアル/12C/LVDS
- サイズ:50mm×50mm