文部科学省は11月25日、愛知県、青森県、石川県、福井県の航空機モニタリングの測定結果を発表した。これにより、青森県から愛知県まで1都21県の調査が完了したことになる。
同省はこれまで、東京電力福島第一原子力発電所から100kmの範囲内8福島第一原子力発電所の南側については120km程度の範囲内まで)と近隣県について航空機モニタリングを実施してきたが、広域の放射性物質の影響を把握するため、対象を拡大しての調査が行われた。
具体的には、航空機に高感度かつ大型の放射線検出器を搭載し、地上に蓄積した放射性物質からのガンマ線を測定する「航空機モニタリング」という手法を用いて、4県の地表面から1メートル高さの空間線量率、地表面への放射性セシウムの沈着量を示したマップが作成された。
同省は、「これまでの航空機モニタリングの測定結果を地形に着目して確認した結果、奥 羽山脈、飯豊山脈、越後山脈、下野山地、関東山地に沿って、放射性セシウムが沈着していることが確認された」としている。