日立製作所は11月24日、クラウドコンピューティング事業の強化に向け、ビッグデータと呼ばれる大容量データの活用やインフラシステムの高度化といったニーズに対応したクラウドサービスの提供を開始すると発表した。
具体的には、同社のクラウドソリューション「Harmonious Cloud」のサービス基盤として、ビッグデータの収集・蓄積・検索・分析機能を持つ「データ利活用環境」、社会インフラシステムの運用に関わる情報の分析・知識化処理と制御システムを連携できる「情報制御連携環境」が整備され、サービスメニューとして「ビッグデータ利活用サービス」と「スマートインフラサービス」が追加された。
ビッグデータ利活用サービスは、企業活動の現場で生成される多量のログデータ、M2M関連データ、コンテンツといったビッグデータの収集・蓄積・検索・分析を行い、企業活動に活かしていくためのもの。例えば、同サービスは企業が製造し、世の中に広く出荷された装置・機械を遠隔で監視し、その保全管理を行うような新たな事業の基盤として利用可能。
スマートインフラサービスは、社会インフラを制御するシステムの運用において発生する多量のデータをシミュレーションなどによって分析し、その結果を制御システムにフィードバックすることで、インフラサービスにおける需要と供給の調整を行うためのもの。
日立製作所が提供するクラウドサービスの概要 |