VOYAGE GROUPは11月24日、ネットでもリアルでもポイントがたまるスマートフォン専用のポイントサービス「ポイントライフ」を公開した。VOYAGE GROUPは、10月に株式会社ECナビからの社名変更を行っている。
同サービス公開前に行われた記者説明会では、同社 代表取締役CEO 宇佐見 進典氏が、今後のサービス展開について語った。冒頭「(社名は変更したが)、世界を変えるようなすごいことをやりたいという熱い思いは変わらず持っている」と述べ、「ネットビジネスは、最終的には人がを作っているもの」として、同社の掲げる「人を軸にした事業開発会社」について説明。
24日公開する「ポイントライフ」については、まず、価格比較サイトECナビについて「今後は消費者の力が強くなっていく。ネットは個人のパワーをアップさせるもの」というサービスの原点に言及し、「ポイントライフでは、ECナビで実現したネットでのサービスを、リアル店舗への集客という消費者の購買力を集結させたメディアとしていく」とした。
また、同社の13期となる2011年9月期決算の話題では、「リサーチ事業やアドテクノロジー事業が伸びた結果、売上高80億円の内、(価格比較サイト)ECナビの売上は全体の1/3程度になっており、これも社名変更のひとつの背景」と触れた。
ポイントライフは、スマートフォンのWebブラウザで利用する。位置情報機能を利用して、実際の店舗にチェックインすることで、「ポイントライフポイント」や「ポイントライフコイン」などが獲得できるスマートフォン専用のポイントサービス。
ポイントやコインは、リアル店舗へのチェックインのほか、同サービス内でのネットショッピングやアンケートで獲得することもできる。なお、サービス公開当初にチェックインできる店舗は「約50000店」とのこと。
獲得したポイントは同社の提供する「Pexポイント」を通して、現金や電子マネーへ交換でき、同社では、このようなポイントサービスを軸に、リアル店舗への集客力強化を図るとしており、企業とのキャンペーンなども予定している。
ネットからリアルサービスへの集客は、「OtoO (Online to Offline)サービス」と呼ばれ、近年注目を集めているもの。
同社では、同サービスについて「年内に5万ユーザーの獲得、早期に10万ユーザーを達成」を掲げている。また、2012年上旬を目処に、カメラ機能やバーコード・QRコードの読み取り機能などを搭載したスマートフォン向けアプリの提供も予定している。