Firefox web browser - Faster, more secure & customizable

これまで本格的な開発ツールをデフォルトでは搭載してこなかったFirefoxだが、Firefox 10からはデフォルトで開発ツールが同梱されることになる。現在リリースされているFirefox 8にも若干の開発ツールが搭載されているが、Firefox 10からが本格的に利用できるバージョンになると見てよいだろう。

どのような機能が搭載されているかが開発者向けのブログMozilla Hacksに「Developer Tools in Firefox Aurora 10」として掲載されている。どのような機能が提供されるのか把握できて参考になる。後発のツールだけあってUIも洗練されており扱いやすい。

紹介されている機能をごく簡単にまとめると次のようになる。

メニューから「Web開発」「調査」、またはポップアップメニューから「要素を調査」、またはショートカットキーCtrl-Shift-iで新しいインスペクタを起動可能。

要素を選択すると対象のみがハイライトされるほか、ツールバーが要素のツリーを表現するようになる。

このツールバーはBreadcrumbsと呼ばれており、同階層にある他の要素への移動にも利用できる。

HTMLボタンを押すと該当する要素を中心にHTMLが表示される。

Styleボタンを押すとCSSに関する情報が展開される。

これらウィンドウとWebコンソールは同時に表示させることもできる。必要に応じて必要なウィンドウだけを表示させることができるあたりは、ほかのブラウザにはない優れた点といえる。

Firefox 10は2012年1月31日の登場が予定されている。Firefox 10自身はすでにオーロラチャンネル経由で配布されているため、オーロラチャンネル版のFirefoxをダウンロードしてきてインストールすれば、2012年1月31日を待たずとも試用できる。もちろんFirebugエクステンションは現在でも開発/提供され続けており、Firefoxを使った開発においてデファクトスタンダードとしての地位を確かなものにしている。