三菱重工業は11月14日、東京電力福島第一原子力発電所に、滞留水処理の過程で発生する放射性廃棄物(廃スラッジ)を一時保管する貯蔵設備を納入するため、現地据付工事を開始したと発表した。
貯蔵設備は、壁厚約1メートルのコンクリート製セル室に設置されるスラッジ貯蔵タンク、オフガス(スラッジ貯蔵タンクからの排ガス)処理設備、換気空調設備、制御設備、ユーティリティ設備などから構成される。
スラッジ貯蔵タンクは厚さ25ミリメートルの鉄製の横置円筒型(直径3.2メートル、長さ約13.5メートル)で、廃スラッジ撹拌・水素掃気などの機能を備えている。タンク1基で最大90立方メートルの廃スラッジを貯蔵でき、今回は8基(1基は予備)を設置する。
スラッジ貯蔵タンク |