計測機器ベンダ大手のテクトロニクス社は、同社デジタル・コンテンツ・モニタ「Sentry」のラインアップに、新たに「Sentry Assure」を追加したことを発表した。これにより、ケーブル・テレビ事業者、マルチチャンネル・ビデオ・サービス事業者が米国のCALM法(商業広告音量軽減法案)に適合し、通常の番組よりも広告音量が大きくならないよう対応することが可能になる。
Sentry Assureは特に、マルチチャンネル環境における過大音量の広告を特定するために設計されている。数百チャンネルをリアルタイムに同時モニタリングしながらのラウドネス検出、ポストスライス/インサーション・モニタリングが可能となっている。ポストスライス・モニタリング機能は、ローカルの広告が正しくインサーションできなかったことを検出できるため、ケーブル・テレビ事業者は問題を診断して修復でき、正しくオンエアされないことによる収益の損失を防ぐことができる。
また、SCTE-608、SCTE-708、SCTE-20の仕様もサポートしており、クローズド・キャプションに関する政府勧告にも準拠することができるほか、ケーブル・テレビ事業者や複数のチャンネルを持ったビデオ・サービス事業者は、すべてのチャンネル・ラインアップを広範囲に、継続的にモニタし、音量の大きな広告を特定することができるようになると同社では説明している。