Fedora is a Linux-based operating system that showcases the latest in free and open source software.

Fedoraプロジェクトは11月8日(米国時間)、Fedoraの最新版となる「Fedora 16」を公開した。ほぼ6ヶ月おきにリリースされている定期リリースの一環。Fedora 16は大きな変更を加えたというよりは、漸進的な改善とソフトウェアのアップデート、さらにクラウド関連アプリケーションの導入が注目されるバージョンに仕上がっている。

デスクトップユーザの視点からはGNOME 3.2の導入とオンラインアカウント機能の導入が注目のポイントとなる。「System Settings」から「Online Accounts」を選択することで同期対象のGoogleアカウントを追加可能。メール、カレンダー、連絡先、メッセンジャー、ドキュメントの同期が可能で、アカウントを追加するとアプリケーション側が自動的に同期を実施するようになる。

Fedora 16実行例 - GNOME 3.2が動作している。

「System Settings」から「Online Accounts」を選択してGoogleアカウントを設定可能。また、ユーザIDは1000番からの開始へ変更されている。

オンラインアカウントを設定するとアプリケーション側に設定が追加され自動的に同期処理が実行される。

カレンダーの同期やメールの同期、メッセンジャーやコンタクトリストなどもすぐに同期が開始される。

Fedora 16ではext3およびext2のマウントに関してもext4ドライバから実施できるようになっている。また、これまで新規ユーザを登録した場合に500番からはじまっていたものが1000番からの開始へ変更されている。ユーザIDを一致させる必要がある場合などに注意が必要。

UbuntuがGNOME ShellではなくUnidyを採用しタブレットデバイスへの対応を積極的に進めているのとは対照的に、Fedoraは仮想化機能の強化とクラウド対応を続けている。デスクトップ向けのLinuxディストリビューションとして代表的な位置づけにある両者の方向性の違いが明らかになりつつある。