STMicrolectronicsは、同社のRFID/NFCワイヤレス・メモリ・ファミリを拡充する新しい16Kビット・デュアル・インタフェースEEPROM「M24LR16E」を発表した。同製品を含め、同社のデュアル・インタフェースEEPROMは、I2Cインタフェース(400kHz)およびRFID/NFCシステム向けのISO15693(13.56MHz)に準拠した非接触RFインタフェースを搭載しており、これによりRFIDリーダ・ライタが発する電磁波を取得し、他の電子部品を駆動するための電圧出力に変換可能となっている。

さらに同製品には、取り込んだエネルギーを出力ピンを介して基板上の他のデバイスで使用可能にする追加の電力管理回路も内蔵している。出力電圧は1.7~2.3V(公称値)で、メモリは低電圧CMOS ICを含む多種多様なデバイスに電力を供給できるようになっている。

データ保持期間は40年間、書込み/消去サイクルは100万回となっている。電源電圧範囲は1.8V~5.5V。

現在、すでにSO8/TSSOP8/MLP8表面実装パッケージにて量産出荷を開始しており、単価は、1000個購入時で約0.6ドル(SO8/TSSOP8パッケージ)、および約0.66ドル(MLP8パッケージ)としている。

STMicroelectronicsの16Kビットデュアル・インタフェースEEPROM「M24LR16E」