Analog Devices(ADI)は、第3世代のiSensor MEMS IMU(慣性測定ユニット)「ADIS16488」の一般向け提供を開始したことを発表した。

同製品はタクティカル・グレード(Tactical Grade)(<10°/hr)の性能を持つ10自由度(DoF)センサで、3軸ジャイロセンサ、3軸加速度センサ、3軸磁気センサ、そして圧力センサを1パッケージに集積しており、タクティカル・グレードに加え既存のジャイロ/IMU製品に比べ、gエフェクト、温度特性、および動作周波数帯域幅などの主要な性能を最高100倍まで向上している。

動作は、すべての組み込み補償機能を含め、すべて自律しており、電源投入後500msで有効データがSPIインタフェースから提供され、工場出荷校正と、内蔵のADI Blackfinプロセッサによるフィルタリングや、その他の動作・測定条件の変数設定を調整できるため、設計統合時間とリスクの主な要因を低減することが可能となっている。

主な特長としては、ジャイロのバイアス動作時安定性が6o/hr、同ダイナミック・レンジが450°/s、同角度ランダム・ウォークが0.3°/rt-hr、同ノイズが0.005o/s/√Hz rmsとなっているほか、非線形性0.01%、バイアス温度係数0.0025o/s/oC、感度温度係数35ppm/oC、加速度センサの動作時安定性100μg、同センサのダイナミック・レンジ±18g、X/Y/Zアラインメント精度0.05o、帯域幅330Hz、磁気センサのダイナミック・レンジ±3.5ガウス、圧力センサのダイナミック・レンジ10~1200mbarとなっている。

なお、コネクタ・インタフェース付き47mm×44mm×14mm 24ピンモジュールで提供され1000個受注時の単価は1190ドル(米国での販売価格)となっている。

タクティカル・グレードの性能を持つ10自由度(DoF)センサ「ADIS16488」