STMicroelectronicsは、2個のステート・マシンを内蔵し、高分解能に対応した3軸加速度センサ「LIS3DSH」を発表した。

同製品はプログラマブル・ブロックにより、センサ内でのカスタム・モーション検知を可能にし、設定されたモーションに基づく電話応答、着信音のオン/オフ、歩数計のようなアプリケーションの起動など、モーション対応の携帯電話やスマート・コンスーマ機器において、システムの複雑さを軽減し、消費電力を低減することが可能となる。

内蔵されているステート・マシンが、カスタマイズされたモーション検知ベースのアプリケーションの柔軟な導入を可能にし、センサ内のプログラム機能を駆動させることでマイクロプロセッサの負荷を軽減する。これらの基本プログラムは、センサ・ファームウェア内の命令セットにある特定の動きを識別し、関連するアクションまたはアプリケーションを起動させることが可能だ。

また、検出範囲全体(±2g/±4g/±8g/±16g)にわたり精度の高い出力を提供し、時間経過と温度変化に対して優れた安定性を発揮することが可能なほか、パワーダウン・モード、スリープ・モード、内蔵FIFOメモリ・ブロック、温度センサ、自己テストなどの機能を搭載している。

なお、同製品は、2012年第1四半期に量産を開始する予定。単価は1000個購入時に約1.2ドルとしている。

3軸加速度センサ「LIS3DSH」